2025年4月17日
登録施設利用促進機関
公益財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)
X線自由電子レーザー施設SACLAの2025B期の試験利用の定期募集を行います。これは、今後の科学的価値の高い実験の実施を目指して、予めSACLAを試験的に利用していただくものです。
下記装置を用いた試料のスクリーニング、及び測定条件・フィジビリティの確認
対象となる試料結晶には、蛋白質結晶と物質材料系結晶が含まれます。なお、同期レーザーを用いたポンプ-プローブ実験は対象外です。
本プラットフォームの利用にあたっては下記の「ハイパワーナノ秒レーザーの利用について」をお読みください。
ただし、実験条件につきましては、スケジュール等の都合上、ご希望に添えない場合があります。
最大1シフト
利用研究課題と試験利用の双方に応募が可能です。
ただし、同一内容で申請する場合は、試験利用の申請を行わず、利用研究課題の申請時に「5.試験利用との併願」の該当箇所にチェックを入れてください。利用研究課題として不採択となった際には、試験利用として審査をうけることができます。
利用研究課題とは異なり、査読付論文等の公開義務はありません。第9項に記載の試験利用実験報告書の提出が義務づけられます。提出された報告書はWeb公開されます。
SACLAでは、大阪大学が中心となってハイパワーナノ秒レーザー(HERMES)の整備が行われました。このレーザーとXFELとの同時利用実験を実施するため、XFELの集光光学系や実験チャンバーなどを含む実験システムがBL3 EH5において整備されています。
この実験システムを利用した、ハイパワーナノ秒レーザーとXFELの同時利用実験に関する試験利用については、下記事項に同意のうえ申請してください。
この実験システムの利用を希望するユーザーは、申請前に必ずXFEL利用研究推進室 (sacla-bl.jasri@spring8.or.jp)まで、レーザー及び実験システムの運用条件についてお問い合わせください。
なお、2024B期における典型的なレーザー運用条件は、以下の通りでした。
計画されている実験の実施可能性についてご不明な点がある場合には、XFEL利用研究推進室(sacla-bl.jasri@spring8.or.jp)までご相談ください。事前の問い合わせを行い、実施可能性について施設側研究員の回答を受けた場合には、その回答結果について申請書内に記載ください。
実験責任者(試験利用申請者)が希望する場合は、試験利用申請時に共同実験者の中から「共同実験責任者」を指定可能です。共同実験責任者は、実験責任者と共同で責任を持って試験利用を主導いただける方とし、そのため、実験責任者と同様に試験利用の応募資格を有している方に限られます。共同実験責任者の役割の具体例を以下に示します。
なお、共同実験責任者として施設側研究員を指定することも可能です。
共同実験責任者を指定するには、申請書に以下の通り記載してください。
関連課題または試験利用との関係性を明確にし、申請書の効率的な作成を可能にするため、過去に申請済みまたは同時期に申請予定の課題または試験利用と内容が共通する部分については、以下の条件のもとで申請書の記述を一部引用することが可能です。ただし、引用にあたっては、引用元となる申請と引用先となる申請(本申請)の違いを必ず明記してください。
2025B期は、以下を募集します。
有効期間は当該2025B期のみとなります。
基本的に制限はありませんが、以下にご留意ください。
試験利用で利用可能なビームラインと利用可能な装置は以下の通りです。ただし、使用できる装置の条件などについては、本募集案内中の特記事項もご確認ください。
<>詳細は「ビームライン情報」をご覧ください。
2025年10月より2026年3月(予定。この間の施設メンテナンスによる調整期間等を除く)において、当該期間中の施設運転を24時間連続で行い、利用時間(ビームタイム)を利用者へ提供します。
また、試験利用ごとのSACLAのビームタイム配分は、最大1シフト(12時間)となります。なお、予算状況等により利用期間が変更になる場合がありますので、予めご了承ください。
試験利用については、利用料金の負担はありません。
試験利用の応募(申請)は、SACLA UIサイト(SACLA User Information Website)を利用して申請を行っていただきます。
試験利用を申請するためには、事前にSPring-8・SACLA共通のユーザー登録が必要となります。申請者(実験責任者)・共同実験者を含めて、未登録の方は当該Webサイトからご登録ください。
試験利用の申請はWebサイトを利用した電子申請で受け付けます。
申請方法の詳細については、SACLA利用研究課題と同様となりますので、「SACLA 利用研究課題オンライン入力要領」をご参照ください。
申請書作成に際しては、下書きファイルを用意しています。下書きファイルには課題申請に必要な記入項目と補足事項が示されており、申請書作成の手引きとなりますので、ご利用になることを強く推奨します。
試験利用の申請は、実験責任者が行ってください。申請書提出後は、共同実験者も閲覧が可能となります。
申請完了後、SACLA試験利用申請受理通知と応募者控え用の誓約事項のPDFファイルがメールで送付されます。メールが届かない場合は申請が受理されていない可能性がありますので、以下の通り確認してください。
UIサイトからマイページにログインし、メニュー(画面左側)の 課題申請書>提出済 をクリックしてください。( トップページ > ログイン > 申請/報告 > 課題申請書 )
2025年5月23日 (金) 午前10時 JST(UTC+9 申請書類の提出完了時刻)
電子申請書の作成(入力)は時間的余裕をもって行っていただきますようお願いいたします。
Web入力に問題がある場合は、利用推進部へ連絡してください。応募締切時刻までに連絡(締切日当日に限る)を受けた場合のみ別途送信方法のご相談に応じます。
倫理性、実験の実施可能性および実験の安全性について総合的かつ専門的に審査します。
(1) 提案試験利用の実施及び成果の利用が平和目的に限定される等、科学技術基本法や社会通念等に照らして、当該試験利用の実施が妥当であること
(2) 実験内容の技術的な実施可能性
(3) 実施内容の安全性
試験利用課題全体の配分ビームタイムには上限があります。
審査結果(申請の採否)は、2025年8月上旬(予定)に電子メールにて通知いたしますので、User Informationマイページにログインの上、ご確認ください。
試験利用の実施の透明性を確保するため、試験利用終了後60日以内に、実施概要の報告をお願いします。(分量はA4版1ページ以内、言語は英語又は日本語、記載内容は、研究の目的、実験方法、測定内容、試料名、結果の概要)。提出された試験利用実験報告書は、ユーザータイム終了後60日目から2週間後にWeb公開します。試験利用実験報告書の詳細は、SACLA利用研究課題と同様となりますので「こちら」をご覧ください。
記載内容についてのご相談は、利用推進部(sacla.jasri@spring8.or.jp)までお問い合わせください。
試験利用実験報告書以外の成果の公開は義務ではありませんが、以下のいずれかにより成果を公開する場合は、1. 謝辞を記載したうえで、2. 研究成果データベースにて成果のオンライン登録を行ってください。詳細は、「成果公表」の該当箇所をご覧ください。
成果公開の詳細は、SACLA利用研究課題と同様となりますので「成果公表」をご覧ください。
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1
公益財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI) 利用推進部
TEL:0791-58-0961
e-mail:sacla.jasri@spring8.or.jp
産業界の皆様からのお問い合わせも是非お待ちしております。
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1
公益財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI) XFEL利用研究推進室
e-mail:sacla-bl.jasri@spring8.or.jp