SACLA緊急課題とは、公共的かつ緊急性を有する極めて重要な研究を対象とした成果非専有(成果公開)の利用研究課題です。定期的な募集の締切によらず、申請された課題は順次迅速に審査されます。
1.応募資格
基本的に制限はありませんが、以下にご留意ください。
- 海外の機関に所属する方※
実験責任者としての応募は可能です。但し、コンタクトパーソン(利用に係る手続き、JASRIからの問い合わせ等に対し対応が可能な方)として、共同実験者に日本国内の機関に所属する方1名以上の参画を義務付けます。適切なコンタクトパーソンが見当たらないような場合は、お問い合わせ又はご相談ください。
※日本国外の国にある機関に在籍し、SACLA利用の際は海外から来訪される方
- 学生の方
実験責任者としての課題応募はできません。なお、共同実験者として参画することは可能です。
2.対象ビームラインと利用時期
募集の対象となるビームラインは、BL3(XFELビームライン1)、BL2(XFELビームライン2)及びBL1(SXFELビームライン)の3本です。
利用可能な装置は、これらビームラインに設置された実験装置等です。詳細は「ビームライン情報」をご覧ください。
緊急課題の利用時期は、定期公募での採択課題の利用時期決定後の調整となるため、利用可能な時期(利用希望日)について、予めXFEL利用研究推進室に必ずご相談ください。
3.申請方法
課題応募(課題の申請)は、SACLA UIサイト(SACLA User Information Website)を利用して申請を行っていただきます。
- ユーザー登録
課題を申請いただくためには、事前にSPring-8・SACLA共通のユーザー登録が必要となります。申請者(実験責任者)・共同実験者を含めて、未登録の方は当該Webサイト/ユーザー登録からご登録ください。
- 課題申請
- 【申請方法】課題申請はWebサイトを利用した電子申請により行います。申請方法の詳細については「SACLA 利用研究課題オンライン入力要領」をご参照ください。
- 現状では、トップページ>マイページにログイン>申請/報告>課題申請書>新規作成>「成果非専有」を選択後、「SACLA一般課題 START」の『START』ボタンをクリックし、次のページへ進んでください。
- 【申請書作成について】申請書作成に際しては、下書きファイルを用意しておりますので、ご利用ください。
- 課題申請は、実験責任者が行ってください。申請書提出後は、共同実験者も閲覧が可能となります。
- 応募受理通知
申請完了後、SACLA課題申請受理通知と応募者控え用の誓約事項のPDFファイルがメールで送付されます。メールが届かない場合は申請が受理されていない可能性がありますので、以下の通り確認してください。
UIサイトからマイページにログインし、メニュー(画面左側)の 課題申請書>提出済 をクリックしてください。( トップページ > ログイン > 課題申請/利用計画書 )
- 申請課題が「提出済」に表示されていない場合
→受理されていません。もう一度申請課題の「提出」操作を行ってください。
- 申請課題が「提出済」に表示されている場合
→受理されています。ユーザー登録内容が正しいにもかかわらずメールが不着となっている場合は、利用推進部までお問い合わせください。
- その他
- 実験責任者について
実験の実施全体に対してSACLAの現場で責任を持つことができる方が実験責任者となってください。
4.応募締切
随時応募可能
ただし、申請後の審査等を経た採否決定までの期間、および利用事前手続きを要するため、XFEL利用研究推進室と調整した利用希望日の原則3週間前までに申請を完了してください。
5.審査について
応募された課題はSACLA利用研究課題審査委員会により審査されます。
一般課題等で審査される、科学技術的妥当性、研究手段としてのSACLAの必要性、倫理性、実験の実施可能性および実験の安全性に加え、緊急性、重要性を審査します。
6.審査結果の通知
審査結果は、応募の約2週間後にメールにて通知いたします。
7.利用課題実験報告書
成果非専有課題実施の透明性を確保するため、利用研究課題終了後60日以内に、実施した利用研究内容の報告を義務付けます(分量はA4版1ページ以内、言語は英語又は日本語、記載内容は、研究の目的、実験方法、測定内容、試料名、結果の概要)。提出された利用課題実験報告書は、ユーザータイム終了後60日目から2週間後にWeb公開します。利用課題実験報告書の詳細は、「利用課題実験報告書 / Experiment Summary Report」をご覧ください。
8.成果の公開
成果非専有利用は、課題実施期終了後3年以内に、以下のいずれかでの成果の公開を義務づけます。
1)課題番号が明記されている査読付き論文(査読付きプロシーディングス、博士学位論文を含む)
〈論文発表に至らなかった場合〉
2)SPring-8/SACLA利用研究成果集
3)公開技術報告書
成果公開の詳細は、「成果公表」をご覧ください。
9.その他
- 持ち込み試料
利用研究課題申請書に記載されているものに限ります(試料および薬品等申請書の変更を審査する時間がないため)。
- 放射線業務従事者登録
利用者は、放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律(法律第167号)に従い、放射線業務従事者登録が必要となります。詳細につきましては、UIサイトの「提出書類詳細」をご確認ください。
- 単独実験・作業の禁止
実験の安全上の観点から、原則として単独での利用はできません。共同実験者を確保した上で応募(実施)してください。
- 装置の故障、災害発生時および伝染病発生時の措置
状況により、課題採択後のビームタイムを利用できない場合がありますが、その場合、ビームタイムの補償はできないことを予めご了承ください。
- 損害保険の加入および賠償責任について
利用実験実施等に際し、不慮の事故に備えて傷害保険および賠償責任保険またはこれらと同等の保険に加入していただく必要があります。また、故意または重大な過失によってSACLAおよびSPring-8ならびにそれらに附属する施設、設備ならびに物品その他に損害を及ぼしたときは、損害の全部または一部を賠償していただく場合があります。
10.お問い合わせ先
- 利用制度その他全般に関するお問い合わせ・ご相談
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1
公益財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI) 利用推進部
TEL:0791-58-0961
FAX:0791-58-0965
e-mail:sacla.jasri@spring8.or.jp
- 利用可能時期の事前確認・利用研究に係る技術的お問い合わせ・ご相談
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1
公益財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI) XFEL利用研究推進室
e-mail:sacla-bl.jasri@spring8.or.jp
以 上
ページトップへ